「村上海賊の娘」 和田竜

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戦国エンターテインメント活劇である。2014年本屋大賞受賞作である。実は、この本をなぜ読んだかというと、話題作だからというだけではないのだ。私の本名である国貞という名前のルーツは、何やら村上水軍が関係しているらしいのだ。小早川隆景の家臣で、國貞景氏(くにさだ かげうじ)という人がいて、鉄砲隊を指揮し、広島の三原城改築の責任者を務めたらしい。この國貞景氏は、海賊・村上水軍の末裔なのか、あるいは村上水軍と一緒に戦ったのかは定かではないが、國貞という姓は、愛媛、広島、岡山に多く、岡山県美作市國貞には、國貞神社があるそうだ。伊予大島・大三島には、國貞名が数多くいて、私の父と祖父は伊予大島出身だ。

さて、そんな興味から村上水軍の戦国時代の活躍を描いたこの本を読んだ。さすがに本屋大賞を獲っただけのことはある。面白い。日本にそんな海賊がいたなんてあまり知られていない。「のぼうの城」で有名になった和田竜は、瀬戸内海の村上水軍に注目して、見事な戦国時代の海の上の活劇を描き出した。これはきっと映画化されるであろう。村上海賊の娘はいったい誰がやるのだろうか?そんなことを考えながら読むとまた楽しい。

この小説はとにかくキャラクター造型が巧い。女とは思えない戦闘好きな勝気な娘・景のスーパーウーマンぶりがまず面白い。アンジェリーナ・ジョリーのような海の上で暴れまわる男勝りの娘中心に物語は展開する。

時は戦国、西暦1576年。長篠の戦いの翌年、織田信長は敵対勢力の一向宗大坂本願寺を叩き潰そうとしていた。本願寺側は中国地方の雄、毛利氏に援軍を要請した。小早川景隆は大阪本願寺に物資を海から入れるべく、瀬戸内の海賊、村上水軍の協力を要請した。

そんな村上水軍と相対することになる眞鍋家の当主の怪力男、七五三兵衛をはじめ、さまざまな曲者ぞろいの海賊や武士たちが登場するのだ。海賊の娘・景とそれを取り巻く男たちの一大活劇は読んでいてとにかく楽しい。そこには、戦国時代の織田方、毛利方、そして村上水軍や泉州の海賊たちなどそれぞれのお家を守るための様々な戦略があり、策略がある。そして何よりも、そんな戦略を打ち破るような男気溢れる「阿呆たち」がいた。そんな型破りな「阿呆たち」が、魅力的に描かれる。小さくまとまって、型どおりに行動するのではなく、それぞれの行動を突き動かす無謀とも言える思い、そのスケール感こそがこの小説は楽しい。
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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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2016年ベスト10
<洋画>
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    マイ・ファニー・レディ
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    シング・ストリート 未来へのうた
    リザとキツネと恋する死者たち
    グッバイ・サマー
    サウルの息子
    マジカル・ガール
    ブリッジ・オブ・スパイ
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<日本映画>
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    永い言い訳
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2015年ベスト10
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    雪の轍
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    サイの季節
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    海街dairy
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    FOUJITA
    百円の恋
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2014年ベスト10
<洋画>
    エレニの帰郷
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    ウルフ・オブ・ウォールストリート
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    インサイド・ルーウィン・デイヴィス
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    ウォールフラワー
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      2013年映画ベスト5
<洋画>
    1、「愛、アムール」
    2、「ホーリー・モーターズ」
    3、「オンリー・ラバーズ・レフト・アライブ」
    4、「いとしきエブリデイ」
    5、「ムーンライズ・キングダム」
    ※番外「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)

    <日本映画>
    1、「共喰い」
    2、「さよなら渓谷」
    3、「恋の渦」
    4、「リアル 完全なる首長竜の日」
    5、「Playback」(2012年)


    2012年映画ベスト10
<洋画>
    2、「少年と自転車」
    3、「Pina ピナ・バウシュ 躍り続けるいのち」
    4、「ライク・サムワン・イン・ラブ」
    5、「きっと ここが帰る場所」
    6、「ドライヴ」
    7、「風にそよぐ草」
    8、「恋のロンドン狂騒曲」
    9、「おとなのけんか」
    10、「別離」
    次点 「裏切りのサーカス」
番外
    「永遠の僕たち」
    「J・エドガー」
    「家族の庭」

    3、「演劇1&2」
    4、「夢売るふたり」
    5、「アウトレイジビヨンド」
    番外 「ヒミズ」


2011年映画ベスト10
    3,「ブルーバレンタイン」
    4,「愛する人」
    5,「クリスマス・ストーリー」
    6,「トゥルー・グリット」
    7,「SOMEWHERE」
    8,「さすらいの女神(ディーバ)たち」
    9,「エリックを探して」
    10,「シリアスマン」
    次点,「エッセンシャル・キリング」

    3,「あぜ道のダンディ」
    4,「マイ・バック・ページ」
    5,「冷たい熱帯魚」

    2010年映画ベスト10
    3、フローズン・リバー
    4、アンナと過ごした4日間(2008)
    5、Babble/バブル(2005)
    6、パリ20区、僕たちのクラス
    7、クレイジー・ハート
    8、ずっとあなたを愛してる
    9、千年の祈り
    10、シルビアのいる街で
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    3、川の底からこんにちは
    4、さんかく
    5、ノルウェイの森
    次点、乱暴と待機


2009年映画ベスト10
    3、リミッツ・オブ・コントロール
    4、あの日、欲望の大地で
    5、人生に乾杯!
    6、ウェディング・ベルを鳴らせ!
    7、チェンジリング
    8、ロルナの祈り
    9、レスラー
    10、夏時間の庭

<日本映画>
    1、ディア・ドクター
    2、空気人形
    3、ウルトラミラクルラブストーリー
    4、インスタント沼
    5、ノン子36歳(家事手伝い)
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