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「暗殺のオペラ」ベルナルド・ベルドルッチ

ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」に収められている「裏切り者と英雄のテーマ」が原作。北イタリアの架空の町が舞台。ファシストによって暗殺された町の英雄の父の死の真相を探るために、息子のアトスは町を訪れる。謎めいた街の空気。口を閉ざす人々。父の愛人だった女性にアリダ・バリ。父と息子の二役をジュリオ・ブロージが演じる。英雄と瓜二つの息子。過去と現在が行きつ戻りつ、反ファシズムの父の協力者であった町の3人に会ううちに意外な真実にたどり着く。反ファシズムの英雄として死ななければならなかった父の死の真相。

謎めいた田舎町の空気。何かありそうな村の人々。絵画的映像の美しさ。色彩の設計。ややまったりとした展開で、ファシズムが支配的な町で、ムッソリーニ暗殺計画が4人の男たちによって企てられる。それがなぜ失敗に終わり、父は殺されなければならなかったのか。そんな息子による謎解きで展開するのだが、『暗殺の森』のようなワクワク感や妖しさはない。のっぺりとした田舎町の謎めいた映像美とオペラ。赤いスカーフをいつも身に着けている英雄アトスのダンスシーンも印象的に描かれる。時空を超えた架空の町に迷い込んでしまったような混乱。反ファシズムの英雄物語が必要とされただけであり、真実は別のところにあった。ただアトスという英雄の心理的葛藤や苦悩のようなものが描かれていないので、なんだかよくわからない。なぜ裏切ったのかが分からないまま。まさにボルヘスの寓話であり、謎めいた空気だけが印象に残る。線路に生えた雑草は、この町が過去に取り残されたままであることを語る。


1970年製作/99分/イタリア
原題:Strategia del ragno
配給:コピアポア・フィルム
日本初公開:1979年8月4日
監督:ベルナルド・ベルドルッチ
原作:ホルヘ・ルイス・ボルヘス
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ マリル・パロリーニ エドゥアルド・デ・グレゴリ
撮影:ビットリオ・ストラーロ フランコ・ディ・ジャコモ
音楽:ベルディ シェーンベルク
キャスト:ジュリオ・ブロージ、アリダ・バリ、ピッポ・カンパニーニ、、ティノ・スコッティ

☆☆☆3
(ア)
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テーマ : TVで見た映画
ジャンル : 映画

tag : サスペンス 幻想 ☆☆☆3

プロフィール

ヒデヨシ

Author:ヒデヨシ
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オヤジです。
映画にまつわる雑文です。
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2019年ベスト5
    「ジョーカー」
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          2014年ベスト10
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              2013年映画ベスト5
          <洋画>
            1、「愛、アムール」
            2、「ホーリー・モーターズ」
            3、「オンリー・ラバーズ・レフト・アライブ」
            4、「いとしきエブリデイ」
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            ※番外「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)

            <日本映画>
            1、「共喰い」
            2、「さよなら渓谷」
            3、「恋の渦」
            4、「リアル 完全なる首長竜の日」
            5、「Playback」(2012年)


            2012年映画ベスト10
          <洋画>
          2、「少年と自転車」
          3、「Pina ピナ・バウシュ 躍り続けるいのち」
          4、「ライク・サムワン・イン・ラブ」
          5、「きっと ここが帰る場所」
          6、「ドライヴ」
          7、「風にそよぐ草」
          8、「恋のロンドン狂騒曲」
          9、「おとなのけんか」
          10、「別離」
          次点 「裏切りのサーカス」
        番外
          「永遠の僕たち」
          「J・エドガー」
          「家族の庭」

        2、「かぞくのくに」
        3、「演劇1&2」
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        番外 「ヒミズ」


      2011年映画ベスト10
      2,「愛の勝利を」
      3,「ブルーバレンタイン」
      4,「愛する人」
      5,「クリスマス・ストーリー」
      6,「トゥルー・グリット」
      7,「SOMEWHERE」
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      9,「エリックを探して」
      10,「シリアスマン」
      次点,「エッセンシャル・キリング」

    2,「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」
    3,「あぜ道のダンディ」
    4,「マイ・バック・ページ」
    5,「冷たい熱帯魚」

    2010年映画ベスト10
    3、フローズン・リバー
    4、アンナと過ごした4日間(2008)
    5、Babble/バブル(2005)
    6、パリ20区、僕たちのクラス
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2009年映画ベスト10
    3、リミッツ・オブ・コントロール
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    6、ウェディング・ベルを鳴らせ!
    7、チェンジリング
    8、ロルナの祈り
    9、レスラー
    10、夏時間の庭

<日本映画>
    1、ディア・ドクター
    2、空気人形
    3、ウルトラミラクルラブストーリー
    4、インスタント沼
    5、ノン子36歳(家事手伝い)
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