「ジャニス リトル・ガール・ブルー」エイミー・バーグ

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10代の頃、ジャニスの歌声が衝撃だった。しゃがれた泣き叫ぶような声が胸に響いた。洋楽で初めて買ったアルバムが「パール」だったかもしれない。自分を持てあまして、将来のことも、今の自分もわからないまま、エネルギーばかりがありあまっていて、それをどうしていいか分からなかった頃・・・、そんな時に、ジャニスの歌声はなんだかしっくりきた。ジャニスと一緒に叫べるものなら叫びたいような気持だった。

ジャニスを好きになって、同じような系統の日本の女性シンガーが好きになった。カルメン・マキ&OZ、金子マリ、浅川マキ。声に特徴のあるブルース&ロックが好きだ。男なら、上田正樹、憂歌団。嗄れ声で言えば、トム・ウェイツ!

話がそれてしまったが、だから、このドキュメンタリーはどうしても観なくてはいけないと思っていた。最近、エイミー・ワインハウスも若くして亡くなって、『AMYエイミー』というドキュメンタリーも公開された。エイミー・ワインハウスの歌声も好きだったけれど、ジャニスほどの思い入れはなかったので、ドキュメンタリー映画は観ていない。ジャニスもエイミーも死んだのは27歳。おなじようにクスリをやっていた。

ジャニスは保守的な町のテキサスで生まれた。そしてとことんイジめられたらしい。ルックスでもイジめられ、白人なのに黒人ブルースを歌ってイジめられた。そして、保守的なテキサスから自由を謳歌しているサンフランシスコへ。ジャニスは次第に認められるようになった。この映画は、彼女が家族に宛てた手紙が数多く出てくる。彼女が成功しても、あまり快く思わなかった保守的な両親。唯一、妹はジャニスを慕っていたらしい。成功した後に、故郷に帰って同窓会に出る場面がテレビカメラで映し出されるが、そこでの同窓生の反応も冷たいのが観ていて痛い。彼女はステージ以外ではどこでも孤独だった。ステージだけが彼女の居場所だった。彼女の泣き叫ぶような歌声は、自らの孤独の叫びだった。そして、多くの孤独な人々の胸に響いた。

クスリをしばらくやめていた彼女が、久々にやって亡くなった時、彼女の恋人だった男の電報が彼女の死んだ翌日に来たと言うのもなんだかせつない。


原題 Janis: Little Girl Blue
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ザジフィルムズ
上映時間 103分
監督:エイミー・バーグ
製作エイミー・バーグ、アレックス・ギブニー
撮影:パウラ・ウイドブロ、ジェナ・ロッシャー
編集:ブレンダン・ウォルシュ、マヤ・ホーク、ビリー・マクミリン
音楽:ジョエル・シアラー
ナレーション:キャット・パワー
キャスト:サム・アンドリュー、ピーター・アルビン、デイブ・ゲッツ、クリス・クリストファーソン、カントリー・ジョー・マクドナルド、ボブ・ウィアー、デビッド・ドルトン、クライブ・デイビス、ディック・キャベット、ローラ・ジョプリン、マイケル・ジョプリン

☆☆☆☆4
(シ)
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

tag : ドキュメンタリー 音楽 ☆☆☆☆4

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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