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「パラサイト 半地下の家族」ポン·ジュノ

パラサイト。まさに寄生する家族の物語。エンタメ要素たっぷりのストーリーでありながら、韓国の格差社会の現実を皮肉混じりに描いていて見応え十分。
笑いあり、ハラハラドキドキあり、意外な展開あり、厳しい現実あり、人間模様ありである。儒教社会である韓国はやはり家族の絆が強い。今の日本にはこういう家族物語の発想はない。社会が分断されていても、こういう家族共同体が機能しているのは、日本よりマシということなのか?

しかし、差別の根本は「臭い」というのはいつの時代も変わらない。もっとも生理的で屈辱的だということか。生活の染み付いた「臭い」は、簡単には偽装できない。肌や外見と同じように、もって生まれたものから私たちは逃れられないということか。

是枝の新作『真実』と違って、演じることに偽り感がある。是枝監督は、演じることの嘘と現実の狭間に「真実」を見出だしたが、ポン·ジュノ監督は、演じることは、かりそめの偽装であり、夢物語であること、そしてその夢はいつか覚めて過酷な現実に引き戻され、その嘘のしっぺ返しがあるという物語を作った。嘘や演技で簡単には現実は変えられないのも真実だし、また別の現実に変わることが出来るのも真実だ。嘘から出る真もあるし、嘘で裏切り傷つけることもある。嘘は人生そのものだ。『計画などしても、計画どおりにならない』現実があり、自分でも思わぬことをしてしまう曖昧さがあるのが人間だからだ。


製作年 2019年
製作国 韓国
配給 ビターズ・エンド
上映時間 132分
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/イ・ソンギュン/チョ・ヨジョン/チェ・ウシク/パク・ソダム/イ・ジョンウン/チャン・ヘジン

☆☆☆☆4
(ハ)
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

tag : 家族 人生 ☆☆☆☆4

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No title

<家族共同体が機能しているのは、日本よりマシということなのか?

お金持ち家族が崩壊ぎみなことから、主人公家族の結束が固いのは
「貧乏」ゆえなのでは、と私は思いますがいかがでしょうか?

コメントありがとう❗️

いつもコメントありがとうございます。
日本の昔の家族は貧乏でも共同体として機能していたように思いますが、現代なおいては、金持ちも貧乏もみんなバラバラ、孤立している感じがします。まさに分断があらゆる局面で進行している。孤独なネット民も多いからこそ、炎上もしてしまう。

それに比べて韓国のこの貧乏家族はまだ共同体として機能しているだけ、マシなのかな?と思った次第。家族仲いいじゃないですか。金持ちはバラバラだけど、貧乏ゆえに家族一緒に生き残ろうと必死。日本にはそれさえもないのでは?あるとすれば、万引き家族的な疑似共同体が希望としてあるのかも?

家族とは

あまり韓国のことがわからないので何とも...

ただ親を大事にする、という文化は薄いような気も...

onscreenさん、儒教の影響がどれだけまだ韓国に根付いているのかどうか、私も実際のところはわかりません。ただ、関係は恨みも含めて濃いような気がします。日本の様々な関係よりも。

この映画の映画的スケールは、そんな家族論を超えて、ただただ圧倒されるばかりでした。
プロフィール

ヒデヨシ

Author:ヒデヨシ
札幌でテレビの仕事をしている
オヤジです。
映画にまつわる雑文です。
2006年からの映画レビュー。
それから、本の感想を少し。


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