「闇の子供たち」阪本順治

最近、脱力系の「人間ダメでもいいんだよ」的な癒し系映画やこじんまりした小さな家族を描いた日本映画を多かったですが、ガツンとした社会派の映画を作った阪本順治監督の心意気にまず拍手です。強烈さは「血と骨」以来かなぁ。 同じ梁石日(ヤン・ソギル)が原作ですね。

アジアにおける子供たちの人身売買、幼児売春、臓器移植という現代的な重い現実に鋭く切り込んだ映画と言えるでしょう。ほとんどタイロケを敢行し、とてもリアルに場末の空気が描かれている。人間がどうしてここまで業が深いのか…。悪徳ともいえる欲望を持てるのか?目を背けたくなるほどの罪深き男たちとその犠牲になる少年少女たち。宮崎あおいのヒステリックなまでに子供たちをひたすら助けたいというNPO法人ボラティア。そして、病気の息子を助けたい日本人の親、佐藤浩一・鈴木砂羽。助けられないけれど現実を見つめ、それを書こうとする新聞記者・江口洋介、豊原功補。そして視線を合わせられない若者カメラマン・妻夫木聡。脚本もちゃんと描かれているし、ラストもあれはありだと思う。

でも残念ながら江口洋介では、あのラストは納得できない。ミスキャストだったと思う。もっと自ら抱えた闇をちゃんと持っているような役者じゃないと、あのラストは観客を納得させられないと思った。 最後の集会での発砲もなんか唐突だったし、社会的なメッセージ性が強いだけに、映画としての完成度は少し残念な感じがした。

年度: 2008
国: 日本
公開日: 2008/8/2
「闇」に隠された、真実の物語

☆☆☆3
(ヤ)
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

tag : 社会派

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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