「THIS IS IT」マイケル・ジャクソン

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死んで伝説になったマイケル・ジャクソン。キング・オブ・ポップという名称がふさわしい稀代のエンターティナーだ。美容整形、尋常性白斑症、少年への性的虐待疑惑、金銭トラブル・・・。真実のほどは分らないが彼の人生そのものに数々のゴシップがつきまとっていた。少年時代からスターであった彼は、いつだって特別な存在であったろう。誰を信じればいいのか?誰とつながることができるのか?孤独と神経症的不安を抱えながら、彼は踊り歌い続けたのだと思う。

7月のロンドン公演のためのリハーサル映像でつづられたこの追悼フィルムは、MJが優れたアーティストであったことを改めて示す。誰もが彼と関われることに、興奮し、喜びを感じ、アーティストとして尊敬している。MJ中心にスタッフ・出演者たちがまとまっているその光景は、とても幸福なリハーサル風景だ。あえてそういう部分だけで構成されたのだろうとも想像できるが、そこには現実に細かな指示をおくり、演出をし、メッセージを伝えようとするMJの真摯なアーティストとしての姿がある。あらゆる人々に愛を伝えようとする彼の歌と踊りは、やっぱり一級品である。

優れたアーティストであることと、倫理観や優れた人間性であることは全く別のことだと思う。彼がどういう人間であったのか、僕は知らない。いい奴だったのかもしれないし、気難しい変人だったのかもしれない。そんなことはどうでもいいのだ。久々に復活を果たそうと、ここまでコンサートの準備を完成させていながら、直前に逝ってしまった彼は、人生のおける数々のゴシップなどどうでもよくなるほどの圧倒的な存在感を残した。数々のヒット曲と人々を熱狂させた踊りと高音の美しい声を残して・・・。それだけで、いいのだ。

あのコンサートに関わっていたすべてのスタッフ、選ばれたダンサーやミュージシャンたちのことを思うと、さぞかし無念で残念でならないだろう。

原題:This is It
監督:ケニー・オルテガ
プロデューサー:ランディ・フィリップス
音楽:マイケル・ビアーデン
振り付け:トラビス・ペイン
製作国:2009年アメリカ映画

☆☆☆3
(テ)
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テーマ : アメリカ映画
ジャンル : 映画

tag : 音楽

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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