「ステイル・アライブ」/「スタッフ」クシシュトフ・キェシロフスキ

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『トリコロール』三部作、『デカローグ』『ふたりのベロニカ』などの傑作を遺し、
その芸術活動の絶頂期に54歳という若さで急逝した
ポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督。
その軌跡をたどるドキュメンタリー映画『スティル・アライヴ』と、
貴重な初期未公開作品を初公開するとともに、
人間の「感情」と様々な「愛」のかたちを見つめ続けた
その作品群を一挙特集上映。

というキェシロフスキ・プリズムという彼のドキュメンタリーと初期短編の上映会があったので観てきた。この舌を噛むような名前の監督の作品を観たのは、『トリコロール三部作』『二人のベロニカ』『愛に関する短いフィルム』あたりだったかなぁ。すいません、詳細を覚えていないのであまり彼のついて語る資格がありません。とても闇と光とかの使い方が上手いなぁ~とか、女性を描き続けた人だなぁ~とか覗きの映画だったなぁ~といった感想ぐらいしか持っていません。またいつか見直してみようかなぁ~と思います。

ドキュメンタリーは、彼の証言と彼の周辺の様々な人たちのインタビューで時系列的に彼の作品のことなどが語られていく。もともと彼はドキュメンタリーから出発している。

初期短編『スタッフ』を観た。照明をきちんと当てずに、手持ちカメラでパンをしながら台詞を撮影していく映像は、ドキュメンタリー的なドラマだった。僕はNHKの佐々木昭一郎の映像を思い出していた。虚構なんだけれど、どこまでも日常に近い虚構。映画演劇学校で学び、オペラ座の衣装係の仕事に就いた若者の日常を描いた自伝的作品だ。芸術の夢と仕事の現実の狭間でのリアルな姿を寄添うようにカメラで綴られていた。ラストの光の中で、経営者から「現場の証言を書け」と迫られる彼の姿が、宙吊りのまま終わる。

そんなドキュメンタリー的な視点から出発して、やがて虚構のドラマを描き出していった彼の仕事は、女性たちを通して「死と愛」をテーマにして、人間そのものに迫るような作品を作り続けた。

カトリーヌ・ドヌーヴはそんな彼に手紙を書き、映画への出演を懇願した。映画祭のトイレで親しくなったヴィム・ヴェンダースは、「彼は目に見えないものをうつす人だ」と語った。

という。54歳という若さで亡くなった彼だが、多くの人が彼の才能を求めていたようだ。

『スティル・アライヴ』
'STILL ALIVE' - a film about Kieslowski
2005年/ポーランド/82分/ベーカム/ドキュメンタリー
監督:マリア・ズマシュ=コチャノヴィチ
脚本:スタニスワフ・ザヴィシリンスキ

『スタッフ』Personel 
1975年/ポーランド/67分/ベーカム/ドラマ
監督・脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ 撮影:ヴィトルト・ストク 
出演:ユリウシュ・マフルスキ、ミハウ・タルコフスキ
マンハイム映画祭グランプリ受賞(75年)

☆☆☆3
(ス)

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ジャンル : 映画

tag : 人生

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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