「七年目の浮気」 ビリー・ワイルダー

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マリリン・モンローの超有名な地下鉄の通気口からの風でスカートがめくりあがるというのあの映画である。しかし、映画本編を見ると、地下鉄の通気口からの風でスカートがまくれあがるモンローの足元が2回ほど写るのだが、彼女の全身のカットは使われていないのだ。世界的に有名なあの映像は、ポスターとか写真として流布しているだけだったのですね~。

この映画の撮影当時、モンローはややうつ状態で、現場によく遅刻してきたそうで、セリフ覚えも悪く撮影が遅れたと言われている。あの地下鉄のスカートのシーンで野次馬のヤジに激怒した当時の夫・ジョー・ディマジオがこのことがきっかけで離婚したという話だ。離婚後ますます、モンローは遅刻が増えたということだ。

映画は、今見るとやたらと長閑で平和だ。妻が避暑地で留守の間、一人暮らしの男の階上に、グラマラスな美女がやってきて、禁煙・禁酒を妻から言われていたのも関わらず我慢できず、美女との浮気に心が揺れ、苦悩する妄想壁のある夫の話。これでも、当時はいろいろと風俗的な規制に引っ掛かったらしく、浮気を助長するようなドギツイ台詞や表現がかなり抑えられたということらしい。

「私、暑いときは下着を冷蔵庫に入れておくのヨ」……などモンローのセックスアピールを明らかに意識して作られた映画。もともとヒットした舞台の映画化だそうだが。暑い夏のニューヨークで、涼しさを求めるマリリン・モンローがやっぱりセクシーだ。シャンペンにポテトチップスを浸して食べたい。ピアノの連弾なんかしちゃったら、そりゃ…ねぇ。 

キスをした後 唇をハンカチでぬぐおうとする男の手をとめて、
 「そのままにして。もし、奥さんがブランベリーソースと間違えるようだったら 叱るのヨ」
などの台詞もなかなか洒落ている。

ただ映画としては凡庸。恐妻家の妄想癖のある夫の存在そのものがあまり面白くない。モンローと妻への思いとの間で揺れる葛藤も伝わってこないし、トム・イーウェルもあまりパッとしない。規制がいろいろとあったせいだろうか、なんだか男の苦悩の滑稽さが物足りない。マリリン・モンローのやや思わせぶりだけど天然風な女としての存在感のみが際立つ映画だ。ただ「お熱いのがお好き」の時ぐらいのほうが、モンローは無邪気でキュートな感じがしたなぁ。



七年目の浮気 The Seven Year Itch
公開: 1955年
製作: 20世紀フォックス

監督: ビリー・ワイルダー
原作: ジョージ・アクセルロッド
脚本: ビリー・ワイルダー、ジョージ・アクセルロッド
撮影: ミルトン・クラスナー
音楽: アルフレッド・ニューマン

出演: マリリン・モンロー、トム・イーウェル、エヴリン・キース

☆☆☆3
(シ)
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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