2010年ベスト10

2010年映画ベスト10  

<洋画>
1、オルエットの方へ(1971)
2、「オーケストラ!」
3、フローズン・リバー
4、アンナと過ごした4日間(2008)
5、Babble/バブル(2005)
6、パリ20区、僕たちのクラス
7、クレイジー・ハート
8、ずっとあなたを愛してる
9、千年の祈り
10、シルビアのいる街で
次点、闇の列車、光の旅
     
1、いきなり旧作で申し訳ありません。ジャック・ロジエ発見が去年の私が観た映画の中での衝撃だったもので、ベスト3に「アデュー・フィリピーヌ」(1961)「メーヌ・オセアン」(1985)が並んでしまうところですが・・・。あの女の子たちの初々しさや躍動をフィルムの中に永遠に焼き付けたその演出、映像のきらめきに感動しました。フランスの夏の海と青春の無意味さ。

2、本来なら2010年ベスト映画はこれになるかなぁ。映画はフィクションであり、夢であり、それでいてメチャクチャでパワフルな演出に共感しました。

3、「オーケストラ」と悩んだのですが、アメリカ映画の底力。冬の凍結した湖を車で渡るドキドキ感は素晴らしかった。映画はお金じゃない!魂です。

4、2009年公開映画ですが、私は2010年に観たもので・・・。実はWOWOWでイエジー・スコリモフスキ監督の凄さを再認識。「身分証明書」「不戦勝」「バリエラ」「手を挙げろ!」「早春」と旧作の実験性は驚くばかり。成熟した形で復活した「アンナと過ごした4日間」に拍手。

5、これも旧作。スティーブン・ソダーバーグの旧作が新作「ガールフレンド・エクスペリエンス」とともに日本初公開。これが良かったのです。地方都市の閉塞感と人間そのものを浮き彫りにしていました。

6、このドキュメンタリーのような演出に映画の可能性を感じさせてくれました。こういう映画があってもいいのです。素晴らしいリアルさです。

7、ロードムービー的な老いぼれミュージシャンに共感。あたたかくやさしさに満ちたアメリカ映画の良作です。

8、静かな哀しみを描いた映画が好きだ。それを大袈裟にではなく寄添うようにそっと差し出して見せるその手腕に好感。

9、この映画もまたささやかなコミュニケーションの映画だ。父と娘。言葉、異文化。

10、映像の冒険。何も起こらない物語。それでも視線がスリリングなのだ。これぞ視線の映画だ。

次点、列車が人生を運ぶ。



<日本映画>

日本映画はあまり際立った衝撃の作品に出会えなかった一年。小粒な作品が並んだ。
見逃しいてる作品もあり、ベスト10などとても並べられない。

1、海炭市叙景
2、悪人
3、川の底からこんにちは
4、さんかく
5、ノルウェイの森
次点、乱暴と待機

1、20年前に書かれた小説の映画化なのに、なぜか「今」の時代に通じる地方都市の閉塞感。普通の人々を静かに見つめる距離感が素晴らしい。熊切和嘉監督は日本の新しい世代を担う期待の監督だ。

2、この映画もまた地方都市の孤独な哀しみを抱えた若者たちの映画だ。心にひっかかる映画だった。

3、石井裕也監督の今後に期待したい。満島ひかりを妻にしてしまうその実力を今後も発揮して欲しい。ヘンな独特の世界をテンポ良く描いた快作。

4、「純喫茶磯辺」の吉田恵輔監督が実力をつけつつある。人と人との関係を描くことこそ、映画の基本だ。

5、トライ・アン・ユン監督の村上春樹。圧倒的な自然と歩き続ける若者たち。

次点、冨永昌敬監督のいつもながらのシュールな世界も今後が楽しみ。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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こんにちは。
ああ、私も総合のベストワンはオルエットかなぁって思ってますー♪

No title

おぉ~、かえるさん!わかっていただけてうれしいです。
ジャック・ロジエはもっと多くの人に共感してもらいたい素晴らしい監督です。公開された3作品とも凄いです。

それから、個人的にはWOWOWとかで見たイエジー・スコリモフスキの初期作品も衝撃でした。

初めまして

Kooと申します。ランキングでお見かけし、たまにお邪魔しておりました。
世界の果てで彷徨うような映画がお好きとのことで、勝手ながら好みが似ているのではないかなぁと思っております。
テレビのお仕事されているというのも興味深かったり。

1位のオルエットの方へ(1971)
タイトルは存じてますが観たことありません。どんな衝撃なのかとっても気になってます。

またお邪魔させていただきます。

Re: 初めまして

Kooさま

おいでいただき、ありがとうございます。
Kooさんは、圧倒的な数の韓国映画をご覧なっているのですね。
日本未公開の映画も数多く英語字幕でご覧になっているようで
凄いですね。

韓国映画は、私が最も不勉強としているジャンルです。
ただ最近、いくつか観るようになって、とてもいい映画があることを知りました。
韓国映画もいろいろなジャンルがありますからね。

ジャック・ロジエの映画は、内容の深みというよりも
映像表現の面白さです。
Kooさんがお気に召すかどうかは分りません。

ときどきKooさんのところにも
お邪魔します。
こちらにもいつでも遊ぶに来てください。
プロフィール

Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

Author:Yasuo K  ( ヒデヨシ)
札幌でテレビの仕事をしている
オヤジです。
映画にまつわる雑文です。
2006年からの映画レビュー。
それから、本の感想を少し。


twitter 719hideyosi

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映画ベスト10 2009~2016年
2016年ベスト10
<洋画>
    ダゲレオタイプの女
    マイ・ファニー・レディ
    キャロル
    シング・ストリート 未来へのうた
    リザとキツネと恋する死者たち
    グッバイ・サマー
    サウルの息子
    マジカル・ガール
    ブリッジ・オブ・スパイ
    手紙は憶えている
<日本映画>
    淵に立つ
    クリーピー 偽りの隣人
    海よりもまだ深く
    ふきげんな過去
    SCOOP!
    永い言い訳
    オーバー・フェンス
    ディストラクション・ベイビーズ
    葛城事件
    湯を沸かすほどに熱い愛
    次点この世界の片隅に


2015年ベスト10
<洋画>
    やさしい女
    さよなら人類
    さらば、愛の言葉よ
    毛皮にヴィーナス
    雪の轍
    愛して飲んで歌って
    サンドラの週末
    サイの季節
    インヒアレント・ヴァイス
    ソニはご機嫌ななめ

<日本映画>
    海街dairy
    岸辺の旅
    FOUJITA
    百円の恋
    この国の空


2014年ベスト10
<洋画>
    エレニの帰郷
    グランド・ブタペスト・ホテル
    罪の手ざわり
    ウルフ・オブ・ウォールストリート
    ジャージー・ボーイズ
    インサイド・ルーウィン・デイヴィス
    6才のボクが、大人になるまで。
    フランシス・ハ
    ウォールフラワー
    ある過去の行方

    <日本映画>
    そこのみにて光輝く
    ニシノユキヒコの恋と冒険
    紙の月
    Sventh Code
    私の男


      2013年映画ベスト5
<洋画>
    1、「愛、アムール」
    2、「ホーリー・モーターズ」
    3、「オンリー・ラバーズ・レフト・アライブ」
    4、「いとしきエブリデイ」
    5、「ムーンライズ・キングダム」
    ※番外「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)

    <日本映画>
    1、「共喰い」
    2、「さよなら渓谷」
    3、「恋の渦」
    4、「リアル 完全なる首長竜の日」
    5、「Playback」(2012年)


    2012年映画ベスト10
<洋画>
    2、「少年と自転車」
    3、「Pina ピナ・バウシュ 躍り続けるいのち」
    4、「ライク・サムワン・イン・ラブ」
    5、「きっと ここが帰る場所」
    6、「ドライヴ」
    7、「風にそよぐ草」
    8、「恋のロンドン狂騒曲」
    9、「おとなのけんか」
    10、「別離」
    次点 「裏切りのサーカス」
番外
    「永遠の僕たち」
    「J・エドガー」
    「家族の庭」

    3、「演劇1&2」
    4、「夢売るふたり」
    5、「アウトレイジビヨンド」
    番外 「ヒミズ」


2011年映画ベスト10
    3,「ブルーバレンタイン」
    4,「愛する人」
    5,「クリスマス・ストーリー」
    6,「トゥルー・グリット」
    7,「SOMEWHERE」
    8,「さすらいの女神(ディーバ)たち」
    9,「エリックを探して」
    10,「シリアスマン」
    次点,「エッセンシャル・キリング」

    3,「あぜ道のダンディ」
    4,「マイ・バック・ページ」
    5,「冷たい熱帯魚」

    2010年映画ベスト10
    3、フローズン・リバー
    4、アンナと過ごした4日間(2008)
    5、Babble/バブル(2005)
    6、パリ20区、僕たちのクラス
    7、クレイジー・ハート
    8、ずっとあなたを愛してる
    9、千年の祈り
    10、シルビアのいる街で
    次点、闇の列車、光の旅

    3、川の底からこんにちは
    4、さんかく
    5、ノルウェイの森
    次点、乱暴と待機


2009年映画ベスト10
    3、リミッツ・オブ・コントロール
    4、あの日、欲望の大地で
    5、人生に乾杯!
    6、ウェディング・ベルを鳴らせ!
    7、チェンジリング
    8、ロルナの祈り
    9、レスラー
    10、夏時間の庭

<日本映画>
    1、ディア・ドクター
    2、空気人形
    3、ウルトラミラクルラブストーリー
    4、インスタント沼
    5、ノン子36歳(家事手伝い)
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