蛇の口と龍の怒り

「この国では蛇の口から水が出てくる」…「蛇口」。

吉田篤弘の『水晶万年筆』という小説を読んでいたら、そんなことが書かれていた。蛇の口から出てくる水。地中に巨大な蛇がいるのか?そんな風にしてあらためて蛇口を覗き込んでいると、蛇の舌先が蛇口の奥にチロチロ見えてきたりして…。我々は巨大な蛇の上で暮らしているのか…。

中国では、龍が水の守護神。「蛇口」のことを「水竜頭(シュイロントウ)」と言うらしい。ちなみにヨーロッパでは水の守護神はライオンなんだという。

水道がはじめて日本に開設されたのは明治20年、横浜。道路の脇に共用で使う共用栓をイギリスから輸入したそうだ。現在でもライオンの形をした獅子頭共用栓が横浜市内に残っているとか…。どなたか見たことありますか?

命の糧である水の守護神。ライオン(獅子)から龍へ、そして蛇へと変わって、今は蛇の口から水を飲んでいるという訳だ。


さて、いまは原発の龍が怒っている。私たちは怒らせてしまった龍を鎮めるために、必死なのだ。

古代から人間は、天の怒りを封印するために龍や獅子を守護神として祀ってきた。水も枯れないように、蛇の口として祀ってきたのだ。しからば原発の龍も祀らなければ。

お風呂もなくて、体育館で雑魚寝して、レトルト食品ばかり食べ続けながら作業しているような劣悪な環境では、原発<龍>の怒りは鎮められない。ちゃんと精魂こめて作業できる環境を作らないと、いつまでたっても怒りは鎮まらないと思うのです。


孫正義氏が新しいエネルギー創設のための財団設立(自然エネルギー財団)を発表した。先日の復興支援の寄付100億とは別に、自然エネルギー開発のために尽力するのだとか。素晴らしい実業家だ。

光ケーブルとは別の新しいエネルギーの光の道。

自然の恩恵をとことん享受するための知恵をわれわれは持っている。まずはそれをはじめよう。自然は科学の力で簡単にコントロールなどできはしない。「足るを知れ」だと思う。

東北の地下には火の龍が眠っているという。地熱発電の潜在的可能性だ。火の龍に仁義を切って、エネルギーを分けてもらおう。
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