豊かさは地域の経済から

ドキュメンタリー映画の『幸せの経済学』の監督のヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんのインタビュー記事が日曜の朝日新聞に載っていた。

「豊かさは地域の経済から」と題されたそのインタビュー記事に深く同意したので、書いておく。

映画は未見だが、グローバリゼーションが引き起こす問題を研究者や環境活動家へのインタビューで構成しているらしい。

長距離輸送で浪費される資源。物質的に豊かな米国で、幸福と感じる人々の割合が下がっていること。貧富の差が拡大し、対立や原理主義の台頭を生み出していること。

解決への糸口に示されるのが「ローカリゼーション」。買う人に生産現場が想像できないほど巨大に膨れ上がった経済を、地域レベルにしようとする動きを取り上げている。

輸入品が自国製より安く買える時、多くの人が効率のおかげと考える。しかし、ヘレナさんはそれは見せかけだと指摘する。

「巨大な多国籍企業に有利に働く世界経済の仕組みを、各国政府が、法律、規制、金融財政面で後押ししているから安いのです」。
そして経済を地域に取り戻すのは、専門家ではなく自分たちだと言う。

最初は食べることから。「今は食べ物を生産する現場が遠く、エネルギー、包装、冷凍に頼っています。家の近くで多様なものが収穫できるようにし、買わないと」。それが中小のビジネスを数多く生み出し、地域で働く人が増えることにもなるという。

「我々は消費文化に失望しながらも、選択肢がないと考えています。しかし、道は他にもあると考える人が増えています。」


そうなのだ。エネルギーも食も、今こそ地域性が大切なのだ。地域の共同性と経済を見直すときなのだ。身近なものに目を向けることで、見えてくるものがある。中央に寄りかかるだけでは何も見えてこない。安ければそれでいいという時代は終わった。経済もシステムも文化も、地域が地域としての魅力と力を持たなければ未来はない。東京集中からいかにして脱出していくか・・・。

地域の人々が身近な地域のことを考え、支えていくこと。そのことで大切なつながりを確認できるはずなのである。幸せもそんな身近なつながりにあるのかもしれない。
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