「新宿アウトロー ぶっとばせ」 藤田敏八

追悼・原田芳雄ということで懐かしき日活プログラムピクチャーというべき作品を見ました。かつて観たかどうかは忘れてしまった。監督は藤田敏八さんである。

刑務所から出てきた死神と呼ばれる渡哲也。その男につきまとう原田芳雄。さらに渡哲也の昔の女で、原田芳雄が店を任せているスナックの女に梶芽衣子。この男二人と女一人の三角関係。男の友情とその間に挟まれる女という三角関係のテーマは、永遠なリ。僕は、アラン・ドロンとリノ・バンチュラとジョアンナ・シムカスのフランス映画「冒険者たち」が三角関係の映画としてはいちばん好きですけど。「俺たちに明日はない」もそうだけど、この映画でも原田芳雄は性的不能者。この設定もよく使われますね。好きな女を抱けない男。

梶芽衣子の殺された弟をめぐって対立するヤクザの用心棒に成田三樹夫。大映の成田三樹夫が日活映画に出演しているようだ。仲間でも見捨てる非情さがクール。用心棒の名前はサソリ。最後に逃げるヘリコプターがカモメ。内容はやや劇画チックでもある。浅川マキの「かもめ」が劇中で流れるのも懐かしい。「女囚サソリ」シリーズで有名な梶芽衣子は、長い黒髪をいつも梳かしながら微笑んでいた。原田芳雄に絡むチンピラ役に沖雅也の顔も。

ラストは操縦の仕方もわからないヘリコプターでフラフラと空を彷徨う二人。
「どこまで行くんだ?」「わからない。俺は降り方をしらねぇんだ」


製作: 1970年 ダイニチ映配
監督: 藤田敏八
脚本: 永原秀一、蘇我道夫、藤田敏八
撮影: 萩原憲治
出演:原田芳雄、渡哲也、梶芽衣子、成田三樹夫、中島葵、原田千枝子、今井健二、沖雅也

☆☆☆3
(シ)
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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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