毒を食らうこと

今年は自然の猛威が襲いかかる年ですね。
台風でこんなにも被害が出るなんて。
自然環境は大きな変動期に来ているのでしょうね。
人間も自然に対する考え方をしっかりと見直す時期なのでしょう。
北海道も今朝やっと晴れたと思ったら、また降り出しました。
川の濁流の勢いを見ていると、自然の力を侮ってはいけないとあらためて実感します。

先日、吉本隆明のエッセイ『真贋』を読んでいて
「あらゆるものには利と毒がある」という考え方が面白かった。
文学にも金儲けにもどんなことにも「利」と「毒」があるという話。

「いいことばかり ありゃしねえぜ」ということだ。
何かをやることは経験にもなっていいけれど、一方で失うことだってある。
その両面を冷静に見つめないと、誤って自分を見失ってしまうということだ。

人は科学的知見を増やし、豊かで便利な生活を手に入れて賢くなっているようだけど
一方で貧しくなってたりもする。
だからといって、昔に戻ることなんてできやしない。
いいことも悪いこともある。どちらか一方なんてありゃしない。

だから毒を食らう覚悟も必要だということだ。
毒を食らうことを恐れてはならない。
毒を食わないと、なにも始まらない。
そのまわってきた毒とどう対しながら生きていけるかだ。

「私が毒などいらない」と言っても、知らず知らずに毒がまわっているのだ。
そのことに無自覚な方がやっかいなのだ。

『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』(武田徹著)を読んでいるのだが、日本で原発を始めようとしたころ、放射能ブームがあり、ウラン茶やウラン饅頭までお土産で売られたらしい。ウランの粉末が入っていて、それが健康にもいいらしいともてはやされた。現在も、ラジウム温泉は数多く存在し、活性酸素を除去するとか言われ、健康効果については意見の分かれるところだ。

そんな毒を食って、科学は進む。人間も変わる。人間はその毒を否定しようがないのです。
正しい、正しくないという倫理観は、宗教や国家、時代や世界観によって変わります。だからこそ、その「正しさ」を無闇に振りかざすのではなく、ちゃんと、どうしてそうなのかを考えないと何かを見失ってしまうのです。利も毒も考えないと。


ありゃ~また理屈っぽいこと書いちゃったなぁ~。

先日、娘が自動車免許を取得し、初めて娘が運転した自分の車の助手席に乗りました。イライラするのほどのろのろ運転でしたが、なんだか自分がそんな歳になったんだなぁと妙な感慨がありました。自転車に乗ることを教えたのは、もう遠い昔だよなぁ~。


僕はこれまでどれだけの毒を吐き散らしながら生きてきたのかわかりません。まわりにそんな毒の影響を与えたのかどうかわかりません。それでもそんな毒を引き受けながら、また新たな毒も食らいながら、きっと生きていくのでしょうね。
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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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    3,「あぜ道のダンディ」
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