「探偵はBARにいる」橋本一

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最近、男2人が出てくる映画が多い。こういう映画を「バディ映画」と言うのだという。主人公が男2人一組で活躍する映画。テレビドラマ「相棒」が流行りだが、古くは「傷だらけの天使」の萩原健一と水谷豊。カッコ良かったなぁ。大好きなテレビドラマだった。映画では、この映画と同じような探偵っぽい便利屋「まほろ駅前多田便利軒」の松田龍平と瑛太があった。松田龍平がかぶっているのだ。この映画ととてもよく似ている。そのほか妻夫木聡×松山ケンイチの「マイ・バック・ページ」、「あしたのジョー」の矢吹丈を演じる山下智久と、ライバルの力石徹役・伊勢谷友介。「バディ映画」として僕がすぐ思い出すのは、アメリカンニューシネマの「真夜中のカーボーイ」や「イージーライダー」「明日に向かって撃て!」「スケアクロウ」などだ。男二人の友情が、ヒロインとの関係よりも強いのだ。いつも二人が文句を言い合いながらケンカをし、距離をもちながら信頼し合っている絶妙なコンビネーションが面白いのだ。

さて、この映画だが、東直己の原作がしっかりしていたのもあって十分楽しめました。よく知っている札幌ロケなので、あぁ、あそこか…などとロケ地に思いをめぐらせながら楽しむことも出来ました。ただ、殺人現場となった旧西武デパート横の路地は、ススキノじゃないけどなぁ…なんて余計なことが気になったりしてしまいました。

大泉洋のハードボイルド探偵ものというのがクールさがないだけにどうかという気もしていた。微妙にやや漫画チックな劇画調スラップスティックなドタバタ感のある探偵ものだった。とても大泉洋はチャンドラーの探偵フィリップ・マーロウにはなれやしない。ニヒルではなく、いつでもどこか笑えるのだ。まぁ、探偵はいろいろだ。ちょっと間抜けでドジな探偵、決してクールでカッコ良くはない。それはそれで彼のキャラクターを楽しめばいいのかもしれない。

冒頭、カルメン・マキが登場したのにまずニンマリ。彼女の唄は大好きだった。「カルメン・マキ&OZ」はよく聴いてました。久しぶりの登場でうれしかったです。エンディングのテーマ曲も歌ってましたね。

それから配役の中で一番光っていたのは、有薗芳記。情けないオヤジがまさにはまり役。映画の中で効いてました。彼のダメ男ぶりの存在がとても効果的で泣けてきましたね。

ややスローモーションを多用している演出がちょっと気になりました。ただエンターテインメント映画として、十分飽きずに楽しめました。電話の相手がすぐ読めてしまう展開も残念。ファム・ファタールとしての小雪の存在が鍵だけど、僕はやや物足りなかったなぁ。


製作国:2011年日本映画
配給:東映
監督:橋本一
原作:東直己
脚本:古沢良太、須藤泰司
音楽:池頼広
企画:香月純一、森田潔
撮影:田中一成
キャスト:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、マギー、榊英雄、本宮泰風、安藤玉恵、新谷真弓、街田しおん、桝田徳寿、野村周平、カルメン・マキ、中村育二、阿知波悟美、田口トモロヲ、波岡一喜、有薗芳記、竹下景子、石橋蓮司、松重豊、高嶋政伸

☆☆☆3
(タ)
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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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2011年映画ベスト10
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2009年映画ベスト10
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