「イントゥ・ザ・ワイルド」ショーン・ペン

ワイルド

「青年は荒野をめざす」は五木寛之だったかなぁ。
青年はどうして、荒野をめざすのだろう。
僕もインドに行ったなぁ~。
きっと生ぬるい現実に嫌気がさして、生きている実感が
欲しいのかもしれないなぁ~。

青臭い自分探し、金持ち息子のケンカばかりしていた両親への反発、出生にまつわる秘密、自然や野生への敬意や知識も持たずに、無謀にも自然の厳しさのなかで死んでいった未熟さや痛々しい甘さ。そんな否定的な若者の旅とも言えるが、そんな未熟な若者だからこそ、見ていて痛々しい。

映画としてはやや長い。若者なのにストイック過ぎる。何が彼をあそこまでストイックにさせるのか?物質文明への反発。この薄っぺらな現代において、生きる実感をひたすら求めていた…。

そんな親や社会への反発から始まった旅の過程で、さまざまな人物と出会う。それぞれが孤独で、痛みや悲しみを抱えた人物たちである。そんな疑似家族のような出会いと別れを繰り返しながら、彼はひたすら荒野を目指す。最後に会った頑固な孤独な爺さんがいい。

Happiness is only real when you share
幸せが現実となるのは、それを誰かとわかちあった時

ラストに彼が書いたこの言葉。これに気づくための旅であったということだろう。
トルストイの「幸福」についての文章を読んで、彼は家族のもとに帰ろうとしたのかもしれない。しかし、濁流の川は、彼を渡らせない。そして、空腹の果て、自然の厳しさの前で、孤独のうちに死んで行く。

アメリカやアラスカの大自然が美しく、甘く未熟な若者の旅を、厳しく見守っている感じがした。

☆☆☆3

(イ)
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テーマ : アメリカ映画
ジャンル : 映画

tag : 青春

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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