豪華客船と映画 海に浮かぶ夢の島

イタリアで豪華客船の座礁事故がありました。船長のあまりにも無責任で情けないマザコン男ぶりが話題になっていますが、豪華客船は考えてみれば富と夢の象徴なんですよね。豪華客船と映画の関係についていろいろと思い出してみました。


豪華客船の映画として有名なのが『タイタニック』であり、『ポセイドン・アドベンチャー』あたりの沈没パニックものだろう。

しかし、僕にとっては豪華客船ものと言えば、ロマン・ポランスキーの『赤い航路』という官能的な映画が忘れられない。車椅子の男と美しい女の夫婦が、船上でであった夫婦に二人の赤裸々な性の過去の物語を語り出すという映画だ。

『ゴダールのソシアリスム』というゴダールの最新作が、今回座礁したものと同じ船コスタ・コンコルディア号が撮影されていた。予告編だけでもカッコイイので貼っておこう。
『ゴダールのソシアリスム」予告編

ユーロの今の危機と重ね合わせると、なんだかあまりにも象徴的で皮肉ですね。

フェリーニが、『そして船が行く』や『アマルコルド』で豪華客船を使っている。特に『アマルコルド』で、夜に住民たちが沖合いの光り輝く豪華客船をボートに乗って迎えに行くシーンがある。それはまるで海に浮かぶ光り輝く夢そのものとして描かれていた。
img_956195_28877008_13.jpg


『海の上のピアニスト』なんて映画もありましたね。船で一生を暮らした男。マリリン・モンローが船の上で金持ちの男を探す『紳士は金髪がお好き』なんていうコメディー映画も思い出します。船の上は逃げようのない限定された空間なんですね。ヴェルナー・ヘルツォークは、『フィツカラルド』で、妄想に取り憑かれたオペラ好きの実業家が、巨大な船で山を越えるとんでもない映画をつくりました。

豪華客船には、富の繁栄の象徴があり、あるときは陸の人間が眺める夢そのものであり、また船室ごとの身分差や格差が描かれ、海上に浮かぶ一つの町であり、そんな夢の島と沈没の悲劇も描かれる。『飢餓海峡』という青函連絡船が印象的に使われている日本映画も思い出しました。

昔から豪華客船は、映画にとっては欠かせないドラマの舞台なのですね。人生とは旅そのものだからかもしれません。
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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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2011年映画ベスト10
    3,「ブルーバレンタイン」
    4,「愛する人」
    5,「クリスマス・ストーリー」
    6,「トゥルー・グリット」
    7,「SOMEWHERE」
    8,「さすらいの女神(ディーバ)たち」
    9,「エリックを探して」
    10,「シリアスマン」
    次点,「エッセンシャル・キリング」

    3,「あぜ道のダンディ」
    4,「マイ・バック・ページ」
    5,「冷たい熱帯魚」

    2010年映画ベスト10
    3、フローズン・リバー
    4、アンナと過ごした4日間(2008)
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2009年映画ベスト10
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<日本映画>
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