政党なんかいらないんじゃない?

今朝の朝日新聞で右翼の鈴木邦夫(「一水会」顧問)がなかなかいいこと言ってるんだなぁ。

「敵」と「味方」を二分する思考法が、この社会を閉塞(へいそく)させていると語りつつ、最近の右傾化を危険だと言っているのだ。

「右翼の仲間たちは安倍さんと石原さんのどちらを応援すべきか迷っていますが、僕は危ないなあ、なんだかキナ臭いなあという感じを持っています。右翼というのは社会の少数派として存在するから意味があるのであって、全体がそうなってしまうのはまずい。国家が思想を持つとロクなことにならないんですよ。必ず押し付けが始まりますから」


鈴木邦夫氏はさらに「政党なんかいらないんじゃないか」と面白いことを言っている。

「自民と民主もほとんど違いがない。だったら政党なんかいらないんじゃないですか。小学校のクラスのようなものにとどめておいて、党議拘束をやめ、政策判断は個々の議員に委ねてしまった方がいい。もっと個人単位で政治をやるべきだし、国民も政党ではなく人を選ぶべきだと思います」


今回の選挙で小さな政党が乱立して、それぞれの政策も似ているところと微妙に違うところと政策ごとに違っていて、投票する先がわからない。迷っている人も多いと思う。だから、政党よりも政治家個人の意見を大事にするべきだと彼は言う。

「尊厳死や出生前診断の是非など、そう簡単に結論が出せない問題が出てきています。『正解』がないのだから、政治家一人一人が悩み考え、結論を出し、出した結論については有権者に丁寧に説明していくしかない。最悪なのは『党の判断に従いました』というやつ。あれが政治を劣化させています。政治家がバックコーラス要員であることに甘んじていてはいけない。自分の頭でものを考え、ヘタでも独唱すべきです」


党派性こそが政治を劣化させている。右とか左とか単純化できない時代になっている。新自由主義的な経済思想と国家主義的な外交政策、さらに脱原発やTPP、消費税に金融緩和による景気対策や社会保障、子育て問題などなど、単純な答えなどない。政策が違うのに徒党を組み出すともうわけが分からない。そのうちまた別れるだけだ。ブームや人気者など強い者についていけと付和雷同、「党の判断」に従うことで政治家は思考停止に陥っているのではないか。

小選挙区制という選挙制度にも問題があるのかもしれない。

「元参院議員の中村敦夫さんが、資質や人間性がどうであろうと、大きな党に入っていれば当選する小選挙区制は良くないと言っていました。面白い人や変わった人が出てこられないから、国会が多様性を損なうことになっていると。同感です。小選挙区制が政治全体の保守化、保身化を後押ししていると思います」


政治家一人一人が考え、選挙民一人一人がそんな政治家一人一人を見ながら判断していく。そんなことを夢想する。

「いま政治がおかしくなっているのは、マニフェスト選挙だ、各党の政策を読み比べて投票しよう、次の政権を選択するんだなんてやってきたからではないでしょうか。何を言うかではなく、誰が言うか。それで一票を投じ、もし期待はずれだったら、自分の見る目のなさを恥じればいいのです」


徒党を組むことで、パワーバランスがすべてになる。政治家は数でしかなくなる。そして組織抗争、政局争いが続くだけだ。政策そのものについて議論されない。揚げ足取りばかりが蔓延る。そんな政治にどんどん庶民は悲観的になるばかりだ。政党などどんどん解体してしまえ!というのは乱暴な意見なのだろうか?

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