「スミス都に行く」フランク・キャプラ

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三谷幸喜の『ステキな金縛り』で、小日向文世がこの映画へのオマージュを込めて語る場面があったので、見てみた。なるほど、三谷幸喜が好きそうな上院議会での演劇的な一幕物の攻防は『ステキな金縛り』の裁判劇の攻防そのものであり、新聞記者たちのドタバタはビリー・ワイルダーの『フロント・ページ』を思い出す。

ストーリーがなかなか良くまとまっている。純粋な愛国者であり、政治の世界には無縁の田舎者のボーイスカウトの隊長スミス(ジェームズ・スチュワートが若い!)が、地方の州選出の上院議員の数合わせのため担ぎ出される。まるで小泉チルドレンや小沢ガールズのように。そんな純朴な青年がワシントンに行き、政治の腐敗に巻き込まれる。理想主義者である純朴な青年スミスは、尊敬するペイン上院議員(クロード・レインズ)にも裏切られ、政財界を牛耳るテイラー(エドワード・アーノルド)たちに敢然と立ち向かうという物語だ。秘書のサンダース(ジーン・アーサー)が彼の戦いを支える。

アメリカの自由と独立を勝ち取ったリンカーンを尊敬し、腐敗に満ちた現実を変えるべく、議会で延々と語り続けるスミスは民主主義の理想を体現している。いささか理想主義的な成功物語であるところは出来すぎだが、登場人物たちの人物造型が巧みだ。スミスの過剰なる一本気なキャラクターを始め、ちょっとやさぐれた美人秘書のサンダース、若き青年の演説を温かく見守る上院議員の議長(ハリー・ケリー)、サンダースの話し相手の新聞記者などなど。帽子やバッジなどの小道具の使い方も巧い。安心して楽しめる古き良きアメリカ映画の正統派娯楽映画の1本と言えるだろう。


スミス都へ行く(1939)
MR. SMITH GOES TO WASHINGTON
製作国:アメリカ
監督:フランク・キャプラ
製作:フランク・キャプラ
原作:ルイス・R・フォスター
脚本:シドニー・バックマン
撮影:ジョセフ・ウォーカー
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:ジェームズ・スチュワート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、、ガイ・キビー、トーマス・ミッチェル、ユージン・パレット、ハリー・ケリー

☆☆☆☆4
(ス)
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テーマ : TVで見た映画
ジャンル : 映画

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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