「ジャンゴ 繋がれざる者」クエンティン・タランティーノ

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やっと観たタランティーノ最新作。いつものように暴力描写満載。タランティーノの暴力描写は身体的な痛みを伴うほど強烈だ。大袈裟な血しぶきや派手な銃撃戦は様式美的な暴力描写だが、時に目をそむけたくなるほど密度の濃い息詰まる残酷さが描かれる。この映画でも黒人同士の死に物狂いの戦いや犬に食われる場面など、すさまじいい。だからこそ、黒人の復讐劇が痛快なまでにストレートに爆発する。

ただ僕がタランティーノ映画で好きなのは、無駄話だ。ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)とキング・シュルツ(クリストフ・ワルツ)を襲うために馬に乗って夜討をかける村の住民たちの頭にかぶったマスクをめぐる無駄なお喋りが何ともいい。極度の緊張の密度とこういったダラダラしたゆるい空気の差がタランティーノ映画の醍醐味だろう。

残忍な領主として名高いカルビン・キャンディ演じるレオナルド・ディカプリオがなかなかいい。サディストの変質者といった感じがはまり役。いい男がこういう役をやるとハマるものですね。

黒人であるジャンゴのストレートな復讐劇であり、どこか梶芽衣子の怨念の復讐劇『修羅雪姫』を想起させる映画だ。


原題:Django Unchained
製作年:2012年
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:165分
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影: ロバート・リチャードソン
キャスト:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ワルツ、レオナルド・ディカプリオ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ウォルトン・ゴギンズ、デニス・クリストファー、ジェームズ・レマー

☆☆☆☆4
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