「天才マックスの世界」ウェス・アンダーソン

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ウェス・アンダーソン監督の2作目の長編作品。邦題にある「天才マックス」(原題はラシュモアという学校名)と言いながらも、勉強の天才児の話ではない。彼は勉強ではなく、さまざまな課外活動に勤しみ、ハードな舞台演劇の脚本を書く才能を持ち合わせている男の子。ある意味、ウェス・アンダーソンの自伝的世界かもしれない。奇妙で個性的なキャラクターが続々出てくるあたりは、後のウェス・アンダーソン監督作品に通じるが、ストーリーはやや散漫な感じでまとまりがない。ただ、ちょっとハートウォーミングなキュンとくる感じは共通している。

マックスの年上の未亡人、クロス先生(オリヴィア・ウィリアムズ)への初恋と、工場の経営者のオヤジ、ハーマン(ビル・マーレイ)との友情の物語。15歳の少年と年の離れた未亡人美人先生とオヤジとの恋と友情の三角関係という訳だ。そういう意味では早熟な15歳。そして親との葛藤や失われた母を乗り越える物語でもある。飄々としたビル・マーレイがまたとぼけていていい。

会話のテンポや間合いが作り出す奇妙な可笑しさ、そして淡々と左右対称に切り取る独特の映像。ラストのベトナム戦争を描いたド派手な演劇など、ウェス・アンダーソンの映画はどこか現実離れした寓意性があって、ある意味で演劇的だ。作りものめいた虚構性は、ラストの爆薬ボンボンと爆発せながらベトナム戦争を学校の舞台でやっちゃったり、恋のために学校のグラウンドに水族館を作ろうとしたりする大袈裟な虚構性にも表れている。その虚構性の末の大団円。恋と友情、その情熱さえあればなんでもできちゃうという訳だ。


原題:Rushmore
製作年:1998年
製作国:アメリカ
監督:ウェス・アンダーソン
製作:バリー・メンデル、ポール・シフ
脚本:ウェス・アンダーソン、オーウェン・ウィルソン
撮影:ロブ・イェーマン
美術:デビッド・ワスコ
音楽:マーク・マザースボウ
キャスト:ジェイソン・シュワルツマン 、オリビア・ウィリアムズ、ビル・マーレイ、ブライアン・コックス、シーモア・カッセル、メイソン・ギャンブル

☆☆☆☆4
(テ)
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テーマ : TVで見た映画
ジャンル : 映画

tag : 青春 ☆☆☆☆4

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Yasuo  K   ( ヒデヨシ)

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